小宮孝泰の落語歴 この冒頭部分だけ、2012年4月末に更新し始めました。 私の持ちネタに興味のある方はご参照あれ。 近年の私の落語ネタのリストアップ @「粗忽の釘」2007年秋にネタ下ろし A「青菜」2008年夏にネタ下ろし B「たいこ腹」2009年冬にネタ下ろし C「つる」2009年春にネタ下ろし D「抜け雀」2010年冬にネタお下ろし E「元犬」2010年春にネタ下ろし F「悋気の独楽」2010秋に年ネタ下ろし G「御神酒徳利」2011年冬にネタ下ろし H「与太ロード」2011年春にネタ下ろし I「厩火事」2011年秋にネタお下ろし J「寝床。狂言バージョン」冬に2012年ネタ下ろし K「花見酒・ワイン版」2012年春にネタお下ろし L「佐々木裁き」2012年初夏にネタ下し M「長短」2012年秋 N「うなぎ屋」2013年 O「猫の皿」2014年 P「権助魚」2015年 Q「そば清」2016年 R新作「義賊」作:海老原靖芳 2017年1月ネタ下し S「富久」2017年11月ネタ下し ? 他に特殊ネタとして 「厩火事」「桜鯛」「後生鰻」の3分英語版 (いずれも2004年ロンドン留学の時に随時口演) 「子別れ」3分版(2006年NHK「中学生日記」より) そして下記からは、私の40年に渡る落語歴の紹介です。 長大で読み応えがありますから、満腹し過ぎないように。 中学時代に授業中に落語の本を読んでいて先生に見つかる。 怒られるかと思ったら、逆に”やってみろと”と言われて、当時の円鏡師匠の「不精床」を教壇で演じる。 神奈川県立小田原高校に入学と共に落語研究会を創設。 3年間で「狸さい」「道具屋」「長屋の花見」「たがや」「宮戸川」「後生鰻」「饅頭怖い」「粗忽の釘」などを演じる。 明治大学に入学。今では名高い落語研究会に入部。先輩には三宅裕司・立川志の輔・立川談之助さんらが、同期には渡辺正行・立川談幸・寄席文字の橘右門らがいた。 4年間で「青菜」「錦の袈裟」「大工調べ」「寝床」「百川」などを演じた。高校時代より少ないのは、すでに芝居を始めていたからだろう。 最近の落語歴 1992年ごろ。「道具屋」 明大落研の金字塔『紫紺亭志い朝』の会のゲスト前座を務める。 有楽町の朝日マリオンホールは、三宅さんや志の輔さんを観たさに満杯であった。 「道具屋」を10数年ぶりに演じる。ちなみに稽古は親交のあった林家こぶ平さん(現、林家正蔵師匠)につけてもらった。 2002年10月。「手紙無筆」 TV朝日の人気刑事番組「相棒」の第3話ゲスト主役で、落語家”橘亭青楽”を演じる。早朝の新宿末広亭でロケした高座では「手紙無筆」を披露。主演の水谷豊さんや監督の和泉聖治さんらを唸らせる。 この時の落語指導はコントユニットのパンタロン同盟仲間の春風亭昇太さんにお願いした。 ちなみに番組のプロデューサーSさんは下記リンクのコメントを番組HPに披露。 Sさんのお褒めの言葉 2004年1月〜5月 文化庁文化交流使として渡英。日本文化を知ってもらうために、高校・大学で鍛えた落語の腕前を披露。特に英語落語の「厩火事」を始めとして、着物の着方、扇子と・手ぬぐいの小道具としての使い方などのワークショップをロンドン近郊の小・中・高校や、親日の親睦団体で開催。これも各地で大好評を得る。 ロンドン近郊の小学校で落語のワークショップ。 音を立てて蕎麦を食べる日本流の作法を教える。これは場内大受け、大喝采。でも家へ帰ってから子供たちが音を立てて食事をするのでうるさいと後で注意された。 5月には大学時代のクラブ仲間である橘右門にも渡英してもらい、寄席文字との共同ワークショップを開くなど積極的に活動した。 これらの詳しい様子は このHP内の”こんなもの書きました”「ロンドン右往左往」を参照あれ! 2004年6月25日。英語版「厩火事」 「明大落研同期の会」〜30年目の落語会〜 新宿明治安田生命ホールにて、同期6人の会を催す 出演:立川談幸(幹事長)渡辺正行(渉外)橘右門(生田校舎・寄席文字) 瀬戸宏茂(書記)原田泰(生田・上方落語)そして私(会計) イギリス留学中の話題をマクラに振って、手慣れてきた英語版「厩火事」を日本語であらすじを説明した後に披露。たっぷり笑いを取る。 安田生命ホールにて帰国後初の高座姿。 写真家の 御堂義乗氏撮影。 2005年4月 日本橋のお蕎麦屋さん「翁庵」にて柳家喬太郎さんと2人会。 私は英語版「厩火事」 2006年12月。4分「子別れ」 NHK教育の「中学生日記」〜父と娘の人情噺〜 思春期の娘に嫌がられているが、最後には落語の熱演で理解してもらえる噺家(噺家捨八)を演じる。家族の絆を描いた秀作ドラマだった。 この時の落語は、何とあの名作「子別れ」を4分で演じきる。脚本も担当したモロ師岡さんの下敷き落語台本を基に、小宮が再構成して春風亭昇太さんに直してもらい、実演の稽古は演劇ファンの柳家喬太郎さんにつけてもらった。 喬太郎さんは、長尺ものの落語が4分でまとまることに感心しきりだった。 普段の捨八は、お客様に受けるためなら芸の品格など気にしない。 このようにおちゃらけた立ち姿の高座も珍しくない。 でも一端古典落語に入ったら俄然やる気が変わってくるのである。 2007年4月 日本橋のお蕎麦屋さん「翁庵」にて柳家喬太郎さんと第2回目の2人会。私の4分「子別れ」の後に喬太郎さんの本寸法の「子別れ」と、続けて「子別れ」をやる名企画が大成功。 さらにこの日は、コント赤信号の相方・ラサール石井くんの上方落語「無いもの買い」もトップバッターゲストだった。 2007年10月31日。「粗忽の釘」 橘流寄席文字一門会の主催による新宿末広亭の「橘右近」13回忌追善の余一会に出演 小宮はトップバッターで「粗忽の釘」を好演。 他にラサール石井・渡辺正行のコント赤信号揃い踏み。松尾貴史・なぎら健壱・松元ヒロ そして立川談志・志の輔・談幸の立川流・三遊亭小遊三・瀧川鯉昇らの豪華な顔ぶれ 当然、チケットは前売り完売であった。 この日の模様は演劇専門誌「東京かわら版」に下記リンクのように寄稿しています。 「東京かわら版」2008年5月号予定の巻頭エッセイ 追記 「粗忽の釘」も柳家喬太郎さんに稽古をつけてもらったのが6月。演劇人らしいくすぐりを入れたのを褒めてもらえたのが嬉しかった。 それから数ヶ月の間に随分口演した。明治座の楽屋では共演者を前に、明大落研の後輩の知人の落語好きのお宅でもやった。9月には札幌演劇鑑賞会で催された私の一人芝居「接見」のロングラン公演の最中にもおまけで何回かやった。本多劇場ではパンタロン同盟4人と柳家花録さんの落語会もあった。さらには10月に客演していた劇団燐光群のメンバーを前にスズナリの休憩時間にも演じた。 これだけ場数を踏んでやっと末広亭に持ち込めた。 敬愛する落語の聖域を汚さないためにも、誠実な稽古量と経験が必要であると思っている。何より、お客さんを前にしてこなしてこその”活きた落語の味わい”があることを、この頃はっきり自覚していた。 2008年 この年は「大銀座落語祭」初出演に向けて「青菜」を仕込んで練りました。 今回も稽古指導は柳家喬太郎さんにつけてもらった。 さらに5月発売の「落語ファン倶楽部」Vol.5には、喬太郎さんの特集記事の中に私のインタビューも載ったので、喬太郎さんの落語や稽古の仕方などについて、私なりの賛辞と見解も語らせていただきました。 興味のある方はご購入あれ。 3月末の土曜日。日本橋のお蕎麦屋「翁庵」さんでネタ下ろし。三遊亭遊雀さんと。 4月中旬の水曜日。三鷹にて柳家喬太郎さんの落語会のゲスト。 4月27日(土)。中野芸能小劇場。柳家一琴さんの落語会のゲスト。 6月12日。札幌にて独演会。芝居「そのまま」の続きで。 6月17日。石和にてビデオトークも含めて口演。ゲストはウクレレ漫談のウクレレ栄二くん。 7月16日(水)。新宿の居酒屋「大小原」の寄席に出演。 7月19日。大銀座落語祭に初めて出演。 ところが、これがファイナルイベントであった。コント赤信号が3人それぞれ演じた。リーダーは「時そば」、石井は「無いもの買い」 銀座ブロッサムは600人強の満員御礼。これだけ大勢のお客様の前でやるのは初めてである。 柳家花禄さん、清水ミチコさん、春風亭昇太さん達の豪華な共演者に恵まれました。 朝日新聞にこんなアンケート記事が載りました。クリックして下さい! 2008年秋には「粗忽の釘」もやりました。 2008年秋の「粗忽の釘」情報は、ここをクリック! ★2009年の落語の記録。!!! 1月8日(木)BS11、生放送で「粗忽の釘」口演。 15分のショート版。スタッフも司会の柳家喬太郎さんも、よく笑ってくれた。 1月14日(水)新宿の居酒屋「ふく」で、「たいこ腹」のネタ下ろし。 笑福亭里光さんの紹介。翌日に喬太郎さんから、直々の指導を受ける。 2月4日(水)神保町落語カフェ。 明大落研の後輩、立川志ら乃さんとの2人会で「たいこ腹」。明大落研トークが一番受けていた。 2月21日(土)三遊亭遊雀独演会ゲスト。お江戸日本橋亭。 「たいこ腹」3回目。無駄な動きや表現・ギャグも切った。段々形になってきたと思う。 1月2月の詳細はこちらをクリック 3月12日(木)下北沢演芸祭「らさある亭」。 出演:ラサール石井・小倉久寛・コロッケ・太平サブローなど ラサール石井くんプロデュースによる、落語好き芸能人の落語会。 「らさある亭」の詳細やアンケートはこちらをクリック 3月19日(木)昼は新宿シアタートップス。 出演:小宮孝泰・風間杜夫・柳家喬太郎の3人会でトップス閉館を飾る。 風間さんが、明治座で上演中の”三平落語”で前座を務め、私の「たいこ腹」、そして再び風間さんの「火炎太鼓」、そして主任は、喬太郎さんの「すみれ荘、純情日記」。 3月19日(木)夜は文化放送ホール。 立川志ら乃独演会のゲスト。私は「たいこ腹」。昼のが受けた。 3月20日(金・祝)春恒例の日本橋そば屋「翁庵」寄席。 林家彦いちさんと初共演。「たいこ腹」とネタ下ろし「つる」、何と2席も! 4月3日(金)西巣鴨Studio4落語会。 出演:古今亭菊輔、初音家左橋「笠碁」。私は「たいこ腹」。 4月29日(水・祝)なかの芸能小劇場。 昨年に引き続き、柳家一琴さん独演会のゲスト。 この日の「つる」は、爆笑と言っても過言ではありませんでした。北陸本線車内で発見した、通販カタログの”叫びの壺”ネタも受けました。 6月25日(木)何と老舗の上野鈴本演芸場に初登場! 古今亭菊輔さんの独演会「菊輔曼荼羅」のゲスト。 演し物は「青菜」。寄席は客層の狙い所が難しいなあと再認識。ギャグによっては、オチの手前の振りで受けたりするから戸惑った。 主任の菊輔さんの「愛宕山」の最中に火災報知機が鳴り始め大騒動、でも誤作動で一件落着。菊輔さんはぼやいていた。 7月15日(水)昨夏に続き、新宿の居酒屋「大小原」にて、落語! 毎年恒例にしたい居酒屋寄席。「つる」が好評。 3月〜7月の詳細はこちらをクリック 9月5日。翼プロジェクトパフォーマンス大会で英語落語「桜鯛」を披露 9月20日(日)古典的小宮”落語と狂言の一人会” 代々木能舞台にて。ゲストは柳家喬太郎さん。 昼の部「粗忽の釘」「青菜」。狂言は「盆山」小舞は「七つ子」。夜の部は「つる」「たいこ腹」4席全部変えました。喬太郎さんは「饅頭怖い」「井戸の茶碗」「寝床」「午後の保健室」。初めての落語の一人会は盛況にて終了。 10月は「噺劇と落語」落語と落語芝居に挑戦!大阪と東京で! 10月12日(月・祝)大坂の天満天神繁昌亭。 柳家小権太/桂九雀/噺劇「蜆売り」小宮が芝居に参加 10月13日(火)14日(水)東京は下北沢タウンホール 噺劇「転宅」小宮がメイン参加。小宮は日替わりで「つる」と「粗忽の釘」 10月23日。フリーペーパー「新宿御苑人」落語ライブ 風林会館にて、立川談幸・橘右門(明大落研の同期)木村晋介(弁護士)らと。「粗忽の釘」を口演。イベント会場のため、非常に散漫。冷や汗が出た。 12月1日。アミューズ落語会 浅草ミュージアム。山口良一・小倉久寛・ラサール石井、ほか音楽家と アミューズの大里会長の肝いりで急参加。毎年恒例になるかも。 9月〜12月の詳細はこちらをクリック 2010年の落語会 この年は、春に「抜け雀」と「元犬」。秋には「悋気の独楽」3本をネタ下ろしした。どれも小宮オリジナリティーを駆使した。 1年で3本というのは新記録。 この年は計10数本の落語会に出演。 1月16日/桂九雀独演会のゲスト。亀戸にて 昨秋、噺劇でお会いした九雀さんの会で「抜け雀」初演。 2月1日/立川志ら乃・小宮孝泰2人会。神保町落語カフェ 「元犬」の初演。犬ならやりそうなことを重視。「抜け雀」と2席やる。 2月11日/三遊亭遊雀独演会のゲスト。内幸町ホール 遊雀師匠のファンの前でやる「抜け雀」は緊張した。修正すべき点を感じた。小田原ネタをフル稼働する。 ☆3月16日には、明治座楽屋で「元犬」を披露。座長の小林幸子さんも見に来てくれた。 3月22日/恒例の浜町の蕎麦屋で「翁庵寄席」 今回は同じ小田原高校出身の柳家三三師匠と共演。 “小田原提灯ぶらさげて”の副題のように、2人とも小田原が舞台となる落語を披露。三三師匠は「小間物屋政談」(副題がるのだが・・・)。私は目一杯小田原を意識した「抜け雀」。“親を駕籠かきにした”のオチを冒頭に説明するために、宿屋の主人の語りで“蜘蛛助駕籠かき”を印象付けたのも良かったと思う。宿屋の主人大きな独り言を言う癖がある新ギャグも入った。「元犬」も慣れてきた。 最後に小田原高校落研の1年後輩でもある、パントマイムの山本光洋も飛び入りゲストに呼んで小田原高校の校歌斉唱で締めくくる。 3月24日/新宿居酒屋「ふく」で何と私の独演会。 「抜け雀」「元犬」の順で2席。小田原グッズの抽選会もサービス。 4月21日/三鷹井心亭・柳家喬太郎独演会のゲスト。 「抜け雀」。“霊的な体験”をテーマにした最後のトークも盛り上がった。 5月8日/「ドレッサー寄席」 柳家三三・柳家喬太郎両師匠を迎えて。吉祥寺シアター イギリス演劇の名作「ドレッサー」に主演していた私は、その舞台セットをそのままに落語会を開催。これが趣向も観客動員も大成功だった。 トップバッターは、劇中で座長を演じる渡辺哲さんがリア王の扮装で前説。 続いて私の「元犬」改作したサゲを喬太郎師匠に誉められた。 奉公をテーマに三三師匠が「薮入り」を披露。夜明けの照明に凝ってみる。 芝居をテーマにした主任の喬太郎師匠の新作「猪怪談」は圧巻だった。何と舞台セットを主人公のアパートに見立てて立ち芝居から始めたのである。正に演劇的に始まった展開に満員の客席は大爆笑。部屋のセットを見事に使い切ったアドリブにさらに爆笑の連続。座布団に座ってからも、客席や楽屋裏にまで気を遣うサービス精神に、劇場中が唸った。 蛇足かと思われた最後のトークにも、客席は沸いた。 7月26日/桂かい枝さんと名古屋ナディアパークにて2人会。 小林幸子さん座長の御園座「かあちゃん」に出演中に空き時間を使って落語会。 「青菜」と「元犬」の2席。かい枝さんは「丑みつタクシー」と「蒟蒻問答」。中日新聞にも宣伝していただいて満席の会場は大喜びでした。 8月6日・7日は佐世保で落語会。 6日は佐世保共済病院で、子供落語と共演。「青菜」1席。受付は全員看護婦さん、客席には点滴のスタンドが林立していた光景が珍しい。 7日は、今年3回目の喬太郎師匠との2人会「かっちぇ亭」。前座は昨日の子供落語の面々。地元ネタのオリジナル落語でよくウケていた。 私は「青菜」「元犬」。喬太郎師匠は「皿屋敷」と「竹の水仙」。満席600人の会場は、最初から大満足のようでした。 この佐世保落語会はコント赤信号デビュー当時からお世話になっている放送作家の海老原靖芳さん(佐世保出身)と、地元の有志の方たちの尽力で実現しました。7日の夜は佐世保の大花火大会もあり、同行していた妻も大喜びの夏の旅でした。 なおこの落語会の模様は下記の方のブログにも詳しいです。 「REAL THING SHAKES-一人称ではない」 8月15日/夏恒例の新宿居酒屋「大小原寄席」 これで3回目の参加。今年はたっぷりめに「抜け雀」をやる。 |
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