戦後を代表する喜劇作家、菊田一夫の名作


戦後間もない大阪のドヤ街を舞台にした元気な芝居。ドケチ親子の経営するボロアパートに住む住人たちがワイワイするエネルギーに満ちている。その昔、三益愛子(探検レポーター川口浩の母親)がケチ婆あ(お鹿)をやり、中山千夏が名子役として絶賛された。悲劇の泣かせ女優だった三益愛子はこの芝居で吹っ切れたらしい。私には意地悪な三益愛子の覚えしかないが。
そのお鹿婆さんを渡辺美佐子さんでリメイクです。私はその息子の健太役です。ケチなのは母親譲りですが、生活力はタフでもどこか憎めないところがある役どころです。はっきり言って、この役は私に向いてました。あまり悩まずに役に入れましたし、元々周りの人間たちとの橋渡しをする役なのですが、共演者の方たちとの呼吸もうまくいったと思います。難しいといわれる大阪弁もかなりこなしたと思います。私は方言には強いんですよ。人間、なんか取り柄はあるもんです。特に関西弁は私の環境には大勢いますしねえ。耳慣れてました。
初めて長い旅公演を経験した芝居でもあります。この年は3ヶ月近く旅してました。
gametsuiG : gametsui2



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