ひと夏のチャーリーブラウン



charly 御存知「愛を乞う人」で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した鄭義信の作・演出によるお芝居。この頃新宿梁山泊をやたらよく見ていたので、こういう形態の公演になったのだろう。まず六平直政さんは凄かった。稽古場から飛ばしっぱなしで、集中力と自由さは圧倒的だった。本番中も開演前の客入れからたった独りだけ舞台に登場して、無言で静かにオルゴールを鳴らし続けるのだが、ビビりもしなけりゃ集中力も途切れなかった。あんまり圧倒的な存在だったので鄭さんの演出にまで口を出してしまい、劇団では後輩にあたる鄭さんは少々煙たがっていたけど。
現在ドラマで活躍中の高橋克美(当時はまだ劇団”離風麗船”にいた)やNHK「コメディお江戸でござる」の重田千穂子なんかも出ている。東京乾電池の西本毅やSETの岩永新吾も参加しているし、今考えれば個人プロデュースとしては豪華なメンバーだった。
さぞかしお客もいっぱい入ったろうとお思いだろうが、そうはいかなかったんだね。制作の重要性も痛感した芝居だった。


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